スペシャルコンテンツ 健康長寿の要 ”腸”の重要性 京都府立医科大学 教授 吉川敏一氏 インタビュー

吉川敏一氏と大野木宏

最大の免疫器官であり、私たちの健康に重要な役割をもつ"腸"。
タカラバイオと共同研究を行っている京都府立医科大学 吉川教授に、"腸"と健康にまつわるお話を伺いました。

「腸内環境を整える事が健康長寿の要」

京都府立医科大学 生体食品機能学講座(タカラバイオ共同研究講座)教授 吉川敏一氏

吉川先生:
腸の中にはさまざまな腸内細菌が住んでいて、私たちは腸内細菌のおかげで生きているといってもいいぐらいです。
腸内細菌の役割は大きく分けて2つあります。
1つは免疫機能で、もし腸内細菌がいなければ、いろんな外敵に対しての抵抗力は保てないでしょうね。
そして、もう1つはメタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病を防ぐ機能です。腸内の環境が内臓脂肪をコントロールしていることが最近の研究でわかってきました。
腸内環境が外敵に対する免疫力と、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病の両方に関係しているという事は、ほとんどの病気が腸の環境に左右されると言っても過言ではないわけです。
免疫機能が高くなれば、もちろんウイルスや細菌などをやっつける事ができるし、それと癌が発生したとしてもそれをやっつける事もできる。
腸内環境を整える事が健康長寿の要といってもいいと思います。
それと運動も大切です。骨と筋肉の機能だけは腸内細菌でも如何ともしがたいので、腸内環境を良好に保ちつつ、運動をすればこれはもう万全ですよ。100歳まで生きられるかもしれません(笑)

「腸はウイルスや癌と戦うリンパ球の訓練基地」

ガゴメ昆布「フコイダン」 (イメージ図)

吉川先生:
ウイルスや癌に、直接、腸内細菌が働きかけることはありません。それは白血球の一種、NK細胞をはじめとするリンパ球の役目です。NK細胞などのリンパ球は血液の中に入って常に全身をパトロールし、癌などの異物を見つけると攻撃して、やっつける。いわば私たちの体を守ってくれる兵隊なんです。この兵隊を訓練している場所が小腸の壁の外側にあります。
新米のリンパ球が、一人前の兵隊になるための訓練場が小腸付近にあるというとわかりやすいでしょうか?
腸の外側の新米リンパ球に、腸内細菌が刺激を与える。ニセの攻撃をしかけるのです。つまり、実弾ではなく空気銃で訓練してやるようなものです。そうやって実害のない細菌を攻撃訓練して、やっと一人前になったら、全身のパトロールにでかけていくんですよ。

「食物繊維が腸内環境を整える」

吉川先生:
腸内環境を整えるには、良い腸内細菌、善玉菌を増やす必要がある。そのためには、乳酸菌などの善玉菌を口から摂取するか、体の中で増やすかです。善玉菌を増やすには、食物繊維を摂るといい。食物繊維は腸内で餌になるので、善玉菌が増える。野菜を食べなさいとよくいわれるけれど、海藻類に含まれるフコイダンも食物繊維なので摂るといいです。
でも食物繊維の働きはそれだけじゃない。食物繊維は腸を通るときに腸の壁を直接刺激して、免疫機能を上げたり、生活習慣病を予防してくれていると考えています。

タカラバイオ株式会社 主任研究員 兼 京都府立医科大学 特任講師 大野木宏

大野木:
最近の研究では、ガゴメ昆布のフコイダンを摂取したマウスの腸を詳しく調べると、パイエル板という免疫細胞が集まっている部分が活性化していることがわかっています。ガゴメ昆布「フコイダン」が腸を刺激していることがわかった訳です。

「高分子のフコイダンが腸を刺激し免疫機能を高める」

吉川 敏一 氏吉川先生:
フコイダンは高分子なので腸から吸収されません。でも吸収されないからだめだということは全くなく、吸収されなくても腸に刺激を与えることの方が大事ではないかと思うんです。
間違えてはいけないのは、免疫機能を担っている腸というのは小腸のことです。腸内細菌は大腸にはたくさんいるけど、小腸にはあまりいません。一方、免疫担当細胞のほとんどは小腸に集まっていて、そこで訓練を受けている。つまり、小腸に刺激を与える事が大切という事です。
フコイダンの免疫機能が、腸内細菌を介して作用しているか、または、腸に直接作用しているのか、これからの研究で明らかにされるでしょう。私はフコイダンが腸に直接作用しているのではないかと思います。

大野木:
高分子が重要という先生のご意見をサポートする結果があります。ガゴメ昆布のフコイダンは平均20万ぐらいの分子量(高分子)ですが、これを処理して500以下まで細かくすると免疫活性化作用は著しく弱まります。高分子の立体構造が大事なのではないかと思います。

吉川先生:
まだメカニズムは未解明の部分はあるけれど、いずれにしろフコイダンが免疫を活性化するのは事実ですね。

吉川 敏一 氏(よしかわ としかず)
吉川 敏一 氏(よしかわ としかず)

医学博士。1973年、京都府立医科大学卒業。
米国ルイジアナ州立大学、東京大学先端科学技術研究センターの客員教授を経て、2000年、京都府立医科大学第一内科学教室教授。現在、京都府立医科大学学長。
日本酸化ストレス学会名誉理事長。フリーラジカル研究をリードする世界的権威として知られる。

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